（１）事業承継の全体像
事業承継に際しては、会社の事業そのものだけでなく、関連して派生する課題への対策が必要となります。具体的には、会社資産を含めた相続そのものをどうするかといった課題や、保有する不動産をどのように扱うか、税金納税をどうのように実施するかといったことが挙げられます。
例として、親族内承継をするケースでは、誰を後継者として事業を引き継ぐということを決めたら済むということではなく、他の相続人に対する財産全体の分配方法についても異論が生じないよう予め十分な協議と対策を行っておくことが必要です。
承継に伴って派生する事項を事業承継と分離して考えることは得策ではなく、事業承継と一体で包括的に検討し、円満で円滑な承継に向けた取組みを進めて行くことがポイントとなります。
埼玉県スマート事業承継では、各種専門家ネットワークを構築し、経営者だけでは進めることが難しい、様々なケースを想定した派生事項を含めた事業承継の全般に渡るフル・サポートサービスをご提供する仕組みを整えています。
（２）事業承継の選択肢
事業承継の選択肢として、以下、４つの手法があります。
各手法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。誰が承継するかということに関心が集中してしまうと、肝心の「事業を承継する」という主旨から逸れてしまうことにもなりかねず、承継全体のロードマップを定め、適切な手法を選定することが、円滑な承継を進めるためのカギとなります。
事業承継を具体的に進める事前段階で、会社・事業の現状についてよく整理したうえで、各手法の中でどの手法が適切であるかを判断することに併せ、承継完了までの過程を計画化し、更に承継後の経営方針についても予め検討を行っておくことは、欠くことの出来ない取組みです。
埼玉県スマート事業承継は、関連団体・企業を含めて、これまで数多くの事業承継や相続サポートのサービスを提供してきた実績と経験に基き、ご相談される経営者に寄り添った最適な事業承継のスキームをご提案いたします。
（３）専門家との連携によるトータル・コーディネート
事業承継に関する長期的な取組みに際しては、税務や法務等、様々な専門的な観点から検討を行っていくことが必要です。各種専門家との連携を含めてトータルにコーディネートし、経営者と一緒に伴走していく役割が、事業承継支援者に求められることとなります。
また、近年は事業承継に関する新たな法整備や各種補助金制度の創設など、事業承継支援に向けた社会的な動きも活発化している一方、事業承継そのものが複雑であり、また承継支援者のサービス内容にも大きな差異が見られるのが実態です。
〝良い支援者かどうかを見極める“という視点も、これから事業承継を検討する経営者には欠くことが出来ません。
埼玉県スマート事業承継は、各分野における各種専門家と連携した、経営者の悩みや疑問の解決に向けて取り組むプロフェッショナル集団です。専門家との連携によるトータル・コーディネートを通じて経営者と伴走し、事業承継を成功へと導きます。
